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極楽トンボの寿入門

 このコーナーでは、寿初心者のふうちゃんが寿大ベテランの極楽トンボさんにいろいろなことを質問をするという形で、寿について簡単に説明をしていきたいと思います。ホームページ全体の水先案内になれば良いと考えています。極楽トンボさんの寿に対する思い入れの強さから、幾分難しくなってしまった部分もあります。ご容赦下さい。        

 ふうちゃんの質問です。     極楽トンボさんの答えです。 

極楽トンボさんのアイコンがなぜ、カメラなのか?極楽トンボさんは、写真を撮るのが好きなようです(昔は写真家志望)。夏祭りなどではいつもカメラをぶら下げ、頭にタオルを巻いている人、その人が極楽トンボさんです。


 寿のまちは、どこにあるのですか。 

 寿というまちは、国際都市横浜のほぼ中央に位置しています。近くには、中華街、横浜スタジアム、市役所、元町、港の見える丘公園、山下公園などの横浜観光の中心になるところがあります。行政区画で言うと、横浜市中区の寿町、扇町、松影町からなっています。
 最寄り駅は、JR根岸線石川町駅です。石川町駅北口から歩いて6分くらいで寿につきますよ。
 


 寿ってどんなまちですか。

 寿は大阪の釜ヶ崎、東京の山谷に次いで日本で3番目に大きな寄せ場、別の言い方をするとドヤ街です。まちの広さは、約300平方メートルです。そこに約100軒の簡易宿泊所、通称ドヤが立ち並んでいます。2畳か3畳の狭いドヤの中で、日雇い労働者や生活保護者を中心に約6700人の人々が生活をしています。「生活をしている」というより、「生活を余儀なくされている」と言った方が実状に合っているのかも知れません。
 暮らしている人々は、日雇い労働で働いて生活できる層、現役層。外国人を含む安定しないが就労できる層、不安定就労層。生活保護で暮らしいてる層、生活保護層。生活保護も受けられずその日の生活にも困っている層、窮乏層。大雑把にいうと、これらの4つの層に分けられると思います。
 バブル経済崩壊後、寿は労働市場的性格のまちから、福祉のまちに変わったと思います。そのなかで、表面にあらわれ、また定着している問題は、生活保護者の急増です。
日雇いの仕事がなくなり、アブレ(失業)してしまい、身体等を患って生存権を求める人が増えました。最近7年間で、生活保護受給者は2500名から5300名に増えています。外国人や滞在許可期限が切れて日本にいる外国人、オーバーステイと呼ばれていますが、このような人達が500名弱います。彼らは、自分の国と日本を行き来するというよりも、日本に定住して移住労働者になっています。オーバーステイという社会的存在自体が違法であること。その子ども達の教育のこと、労働のこと、健康保険のことなどが気がかりなことです。
 また、寿は高齢者が多く、3年後には60歳以上の単身の男性が人口6800名の中で、3000名を占めるのではないかと言われています。その方たちは、孤独と老いと死への不安にさいなまれています。このような高齢者の問題が寿にはあります。また、薬物、アルコール、賭博等の依存性の問題、結核、心の病、仕事にアブレて野宿せざるを得ない状態になってしまうなど、寿にはいろいろな問題があります。
 このようにお話すると、「寿は何だかおっかないところだなあ」というイメージを持たれそうですが、決してそんなことはありません。寿に暮らす人々は、お互い助け合って生活し、生き抜いています。一般社会との比較で言えば、お互いの関係性の敷居が低く、気楽に付き合える面は大きいと思います。よそ行きの自分ではなく、まさに等身大の自分をさらけ出して付き合えることは素敵なことではないでしょうか。
 そのほか、いろいろなことをお話ししたいのですが、このコーナーは「寿入門」ということなので、このへんにしておきます。




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